元々引きこもり気質で人付き合いに苦手意識がある私ですが、
調度子どもが幼稚園の頃は「引きこもり主婦」から脱出したい!
ともがいていた時期がありました。
周りのキラキラした働いているママさんと比べて
家計もカツカツなのに、家事しかしていない自分に引け目を感じていました。
社会復帰は怖いけど、外で働けるのなら働きたい、
他の皆と同じように出来たらいいのに…。
でも実際に働いてみると人間関係も仕事もそつなくこなしているつもりでも、
心は疲れてしまって「もう少し家にいたい」と感じるようになりました。
結局、「引きこもり主婦」の性質が捨てきれずに
在宅でできる仕事とバイトの両方をするようになってバランスを取り戻せるようになりました。
「働きたいけど社会復帰が怖い」「引きこもりだけど働きたい」主婦の方に働き出す前に参考にしてもらいたい私の経験談です。
引きこもり主婦が働きだすということは結構大きな一歩です
育児や家事に専念しているつもりが、引きこもり主婦になってしまう結果に。
そしてブランクが長かったことで社会復帰が不安で、
最初の一歩を踏み出すきっかけが掴めないことも
引きこもり主婦を脱出できない理由の一つです。
でも引きこもり主婦でも働けるのなら働きたいと思っている人は結構います。
私の場合は経済的な理由もあって、引きこもり主婦がバイトを始めることになりました。
バイトを始めるきっかけはキラキラママさんからの「家事が好きなわけじゃないでしょ?」でした
子どもが幼稚園に入るとパートやバイトを始めるママさんが出てきます。
そんなママさんたちは引きこもり主婦の私からみると
外の世界があってキラキラしていて
ランチでも「あ!私はドリンク付ける〜!」と数百円高いランチを頼む人たちでした。
そんなママさんを見て、自分には無理と思いつつも
「キラキラしてお金も稼げるなんていいな」と羨んでいました。
そのうち幼稚園のお迎えでよくお話しするママさんもパートで働き始めました。
高校時代にいじめにあった私には「皆と同じである」ことに安心する傾向がありました。
そして働き出したママさんに
「ハルさんも働いたらいいのに。家事好きなわけじゃないんでしょ?」と言われて
本当にその通りだなと実感。
家計が苦しかったこともあって、この一言で私は「脱引きこもり」を目指すことになります。
履歴書を用意して面接をいくつか受けて、調査書を作るお手伝いをするバイトを始めました。
働くことへの不安を超えて、キラキラしたママになった!
いよいよ働き出す前日は緊張で眠れませんでした。
持ち物を確認して、明日の自己紹介まで何度も1人で鏡の前で練習。
緊張で吐き気がする中、バイト先へ向かいました。
あんなに練習した自己紹介は社員さんはほぼ誰も聞いていない状態で、
バイトの人だけがちょっと聞いてくれる程度でした。
この会社でのバイトの立ち位置を一瞬で悟りました。
仕事内容は調査書作成のお手伝いなので、決まった人としか話さず、電話も私のデスクの上にはなく、最初は人間関係はとても楽でした。
仕事も1ヶ月程度で慣れてくると幼稚園のママさん達にも
「頑張ってるね」と言われるようになり、
「私もやっと社会復帰!引きこもり主婦から卒業!キラキラママになるんだ!」
と少し自信のようなモノが湧いてきていました。
やはり「働けた!」という事は引きこもり主婦だった私には大きな変化をもたらしました。
実際にバイトで働き出した後の変化
実は働き始めた最初は、「働けた」ということが自分にとって大きい変化だったので、
働く=ゴールのような気にさえなっていました。
でも実際はそうじゃないですよね。
働き出せば私の周りも色々と変わっていくのです。
下の子は延長保育、上の子は学童保育になりお迎えが最後で寂しがる
帰りが遅くなって食事は出来合いの物が多くなる
家事が滞って食器や洗濯物が山になる
家の床に綿埃が溜まるようになる
幼稚園ママの集まりに行ける日が減っていく
働き出して良かった事
元々幼稚園ママの集まりは苦手で、でも集団から外れたくないという一心で参加していたので、
堂々と「バイトが入っていて行けません。残念です」と断れることは本当に嬉しかったです。
その反面、幼稚園ママに会うことが減ったので、下の子の学年では仲良しのママさんができなくなりました。
経済的には数万円だけですが、以前より余裕ができたことで安心感が生まれました。
働き出してマイナスだと感じた事
幼稚園と小学生の子どもは延長保育と学童保育に入れていたので、負担をかけていました。
「今日はまっすぐ帰れる?」と子どもに聞かれることが辛かったです。
延長保育や学童保育を利用することで、バイト代の半分ぐらいが消えてしまうのも残念なポイントでした。
家事に関しては、夫が手伝ってくれる家庭なら良かったですが、
我が家は違ったので、バイトをしている時間帯の家事が滞りがちになりました。
食事もバイト帰りに出来合いのおかずを買うことが増えると
子どもも嫌がるし、食費がかさむのを感じていました。
体力的にも辛いので、子どもとテレビを見ていてもいつの間にか寝てしまうなんてことも。
マイナスな事が多いことは分かっていました。
でもまた面接をいっぱい受けて仕事を探すことを考えると、
「あともう少しだけ頑張ろう」を心の中で繰り返してバイトを続けていきました。
このまま働いていいていいの?
まるで「引きこもり主婦」だったことが嘘のように、バイトに通う日々を過ごしていました。
長く勤めることで、いつの間にか社員と同じ仕事ができるようになって。
新しいバイトさんの教育係になってしまい、苦手な人間関係をそつなくこなさなきゃいけない立場になっていきました。
そんな私に強制的に転機が訪れました。
ストレス?で体が痒くなって、風邪もひきやすくなる
基本的には引きこもり体質な私。
長い間に少しずつストレスを抱えていたのだと思います。
寝る前に明日のバイトの事、家事の事を考えてベッドに入ると
寝ている間に膝の後ろや腕を掻きむしってしまって、
朝起きると血だらけということが何度も起きるようになりました。
傷跡が生々しくて、夏なのに半袖が着れませんでした。
また風邪をひくと、そのまま副鼻腔炎という鼻の奥に膿が溜まって頭痛と高熱が出る病気に移行するようになってしまいました。
こうして体が徐々にボロボロになっていきました。
バイトを休むことも増えました。
バイトを休んだ翌日、社員さんに嫌味を言われながら他の人が仕上げてくれた書類をチェックして。
「私じゃなくてもできる仕事だからね」と思った瞬間に
「こんなの嫌だ!」働き方を変えたいと強く思いました。
できればもっと子どもと過ごせるようになりたい。
できればもっと家にいて自分の時間も欲しい。
でもそれを叶えるためには今のバイトを辞めなきゃいけない…。
でも収入が無くなるのは避けたい。
そこでインターネットで調べて出会った言葉が在宅ワークでした。
とりあえず在宅ワークを始めてみる
元々引きこもり主婦だった私はネットにまるで抵抗がありませんでした。
ネットサーフィン大好きです。
クラウドソーシングサイトのランサーズに登録して、どんな仕事ができるのか調べると
できそうな仕事がいくつかありました。
早速バイト先には辞める覚悟でバイトの日数を減らしてもらう交渉をして
在宅時間を確保しました。
私はイラストが特技なのでバイト代でデジタルイラストに対応できるように
ペンタブレットとドローイングソフトを思い切って購入。
ソフトの練習をして、拙いイラストでコンペに参加していきました。
最初の頃はまるで掠りもしなくて、報酬はもちろんなし。
でもコンペの参加作品やクライアントさんの要望を何度も読むことで
少しずつコツのようなものが分かるようになりました。
そして3ヶ月目ぐらいに初めてコンペで報酬を貰えました。
自信をつけた私は他のクラウドソーシングサイトにも登録して、
さらにココナラでアイコン制作を請け負うことも始めました。
暇な時には簡単な商品レビューや感想やアンケートに答えるタスクの案件をこなして、
数千円〜1万円程度のお金を稼いでいきました。
https://syuhu-oshigoto.com/zaitakuwork/
https://syuhu-oshigoto.com/egatokuisyuhu/
バイトと在宅ワークを併用するとバランスが取れた!
もちろん在宅ワークだけではそれほど稼げてはいませんでした。
でも延長保育と学童保育利用日が減ることで支出がかなり抑えられました。
食費も出来合いを買わなくなったことで抑えられました。
イラストを描くことは趣味と実益を兼ねることが出来たので、
私にはクラウドソーシングサイトの働き方がぴったりとハマりました。
子どもが居ない昼間と寝静まった夜に自分のペースで作業できるので、気持ちが本当に楽でした。
こんな理由で、在宅ワークとバイトの両方で働く方が将来的に自分に向いていると気づくことが出来ました。
この頃になるとママ友のランチ会も「仕事が詰まっているから行けなくてごめんなさい」と断れるようになっていました。
これはバイトだろうと在宅だろうととにかく「私は働いているんだ」という事実が、
「引きこもり主婦」だけだった頃よりも、自分を肯定できるようにしてくれたのだと思います。
仕事をすることで「他のママさん達と同じでなくてもいいや」と思えるようになったのは、とても良い副産物でした!
バイトを始めたことで、引きこもり主婦の「私でも働ける」と思うことができるようになり、
在宅ワークで「多少引きこもっていても自宅でも働ける」を実感することができるようになり。
両方を利用することで私は自分の心と生活のバランスを取り戻すことが出来ました。
【まとめ】引きこもり主婦がバイトを始めて引きこもり主婦脱出をした結果
我が家は経済的に豊かとは言えないので、私はお金を稼いだ方がいいに決まっています。
「働けるなら働かなきゃいけない」から始めたバイトでしたが、
バイトと在宅仕事を通して、自分がどう働きたいのかを考える良いきっかけになりました。
働けないことを嘆くのではなくて、自分ができる働き方を探せばいいと思えるようになりました。
引きこもり主婦→バイトをして引きこもり主婦脱出→また引きこもり主婦に
一周まわってまた「引きこもり主婦」に戻ったわけですが、
本人はまるで違う「引きこもり主婦」になれたと感じています。
まず「皆と同じじゃなくていい。引きこもりでもいい。」と思えるようになりました。
そして、皆と違うから働き方も皆と同じでなくていいのです。
バイトでも在宅仕事でもそれこそメルカリで物を売ったり、愚痴を聞くなんて仕事でも
今は本当に多様な働き方とお金の稼ぎ方があります。
だからこそ心が疲れ切ってしまうような働き方は長続きしません。
「引きこもり主婦だからこそ、せめて働き方だけは自分で決めたやり方で」、と言うのが私の出した答えです。
引きこもり気質なのだから、無理をしないでお金を稼げるのならその方法でいいと実感しました。
私はバイトから在宅仕事に比重を少しずつ変えていって、
在宅仕事でバイト代を超えることができるようになったので私はバイトを辞めました。
バイトを辞めるまでの期間、在宅仕事とバイトとで在宅時間と心のバランスが取れたので、あまり辛いと感じませんでした。
むしろ在宅仕事で収入が増えればバイトを辞めてOKと自分で決めていたので、モチベーションになりました。
でももっと早くから在宅での仕事を知っていたらなあ、と思わざるを得ません。
だって在宅仕事を軌道にのせるのに3年もかかったのですから。
だからもし「いつか仕事をしたい」「社会復帰したい」と思っている人には、
ゆっくりでいいけれど準備は始めておいた方がいいと伝えたいです。
そしてその準備は大したことではなく、
どんな仕事があるのか?
どんな働き方があるのか?
自分に向いている仕事や働き方はどれ?
そのために取っておいた方がいい資格はあるのか?
と自分から情報を得ることから始まります。
私は今は在宅仕事と小さな会社の事務のお手伝いをしています。
事務所にはほぼ私1人しかいないので、家ではなく事務所でも引きこもり主婦を満喫しています。
実はこの事務のお仕事も「事務仕事の他にちょっとイラスト描ける人を探しています」という知り合いからの紹介で
「事務仕事は未経験ですが、パソコンは得意です。私はこんな感じのイラストを描いています」
とノートパソコンと在宅のイラスト仕事の作品を見せるとその場で採用になりました。
こうして新しい仕事に踏み込んでいけたのは、
バイトと在宅仕事を通して「私でも働ける」と自信をつけさせてもらったからだと思います。
この記事は「引きこもり主婦」だった私が、無理をして働き出した経験を経て
「在宅+バイト」でバランスを取り戻せるようになったお話です。
1人でずっと「働かなきゃいけないんだけど…」「社会復帰が怖い」と悩んでいる引きこもり主婦の方に【働くことを考え出すヒント】として少しでも参考になれば嬉しいです。